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溶融感熱転写
ようゆうかんねつてんしゃ / thermal transfer
ジュール熱を記録エネルギーとし,常温で固体であるインクを普通紙上に転写して可視画像を得る方式。プラスチックフィルム上に常温で固体の熱溶融性インキを塗布した熱転写リボンと転写用紙をサーマルヘッドとプラテンロールの間を通過させ,サーマルヘッドで押圧しながら熱転写リボンの裏面側から熱を加え,熱溶融性インキを軟化・溶融させて転写紙に転写する。熱転写リボンは厚さ3.5~6μmのポリエステルフィルム表面にインキ層,裏面に耐熱活性層が形成されている。インキ層は顔料染料などの着色剤,ワックス・熱可塑性樹脂のバインダ,柔軟剤・分散剤などの各種添加剤からなる厚さ0.5~8μmの層である。用途はワードプロセッサのモノクロ文書出力用,テープライタ,バーコードプリンタなどにつかわれている。また,カラーリボンを使用することによりカラープリンタ,ビデオプリンタにも一部使用されている。