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ラミネーター
らみねーたー / laminator
ラミネーション加工を行う機械。①ウエットラミネータ:紙などのように通気性のあるものと他のフィルムとの貼合せに使用され,貼合せを行う一方の基材に水性接着剤を塗布し,その接着剤がまだ乾燥していないうちに,もう一方の基材と貼合せをする方法。乾燥は貼合せをした後にオーブンで熱をかけ,中の水分を紙等の繊維を通して乾燥させる。②ドライラミネータ:プラスチックフィルムなど,貼合せする基材のどちらも通気性のない場合によく用いられる(用い),一方の基材に有機溶剤系接着剤を塗布し,その後オーブンで乾燥して有機溶剤をとばし,もう一方の基材と貼合せをする方法。③ノンソルベントラミネータ:水や溶剤を使用せず,加温して塗布・貼合せをする方法。この方法では熱乾燥不要で溶剤蒸気も発生せず,低臭・省エネ・省資源型のラミネーションである。④エクストルージョンラミネータ:押出し機(エクストルーダ)で,ポリエチレン(PE)等の熱可塑性樹脂を300℃以上の熱をかけて溶かし,Tダイとよばれる細いスリットから加熱溶融された樹脂をカーテン状に押し出し,フィルム状にして貼合せする方法。押出し加工法は,たとえば延伸ポリプロピレン(OPP)の基材に積層してOPP/PEの2層構成のほかに,第二給紙から他基材と積層して3層構成の貼合せもできる。⑤ニーラムラミネータ:エクストルーダのTダイからPE等を押し出してフィルム状に固化した後,続いてインラインで,接着剤を塗布したフィルムとドライラミネートする方法。樹脂の加工温度が低温(250℃くらい)で可能なため,PE臭が少なく,ヒートシール性が良くなるなどの利点がある。⑥ホットメルトラミネータ:ワックスを熱で溶融しておき,紙を浸漬して,じかにその両側に紙とアルミ箔を次々と貼り合せ,ロールで圧着してから巻き取って仕上げる方法。