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 11月28日 技術・環境委員会、国際委員会合同セミナー開催報告
  第1部 「フォーム業界が取組むべき環境経営」
     
〜環境に対する経営課題と技術的アプローチ〜」
  日 時 平成20年11月28日(金)
場 所 トッパン・フォームズビル
 
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 丹羽喜一(技術委員会委員長)ご挨拶

技術委員長を6月から担当させていただいておりますでございます。最初に、ご挨拶ときょうのセミナーの趣旨をお話しさせていただきたいと思います。
きょう、その前に、このホールをトッパンフォームズさんのご配慮によりましてお借りして開催させていただきます。感謝を申し上げたいと思います。
れでは、私のほうから趣旨のご説明をいたしますが、堅い話をする前に、実はちょうど今週の初め、中国の香港とマカオのほうに2、3日ほど出張してまいりました。会議のほうは当然いろいろな会議をしてきましたが、残念ながら、外を歩きますと、皆さんも中国に出張されるとおわかりになると思いますが、どんよりとした雲の先のほうに太陽がぼけて見えるんですね。これは香港、マカオだけではなくて、北京でも、上海でも、くっきりとした青空と太陽が見えないというのがほぼ年間通じてあるということのようです。それと、外のほうを1、2時間散歩しておりますと、舌のあたりがだんだんザラザラしてきまして、いわゆる大気汚染がここまできているのかということを実感いたします。日本でいいますと、たぶん30年、40年前、川崎、四日市など、大気汚染、河川を含めましていろいろな問題があったと思いますが、それが今、お隣の国でも非常に大規模に起こっているということを痛感した次第です。
これは個人の問題としても大きな問題ですが、きょうのセミナーの趣旨は、各企業、業界といたしましてこういうことに関しましてどういう環境認識をするのか、課題を認識するのかというお話を最初にさせていただきたいと思います。
最初、簡単な資料を用意いたしましたので、それをご覧いただきたいと思います。

 フォーム業界が取り組むべき環境経営

一番上をご覧いただきますと、「フォーム業界が取り組むべき環境経営」ということで「環境に対する経営課題」と出してあります。
経営者は「二つの変化」の再認識が必要。それから「環境課題に対する経営」「トップの人たちのリーダーシップの発揮」、これが大事であるということがきょうの一番大きなテーマでございます。
最初に出てまいりますが、「低炭素社会への変化」です。
真ん中に「従来とは異なる経営環境」とあります。四つの側面をぜひともご認識いただきたいと思います。
一つ目は、社会です。これは新聞雑誌等でよく顕現されております地球の温暖化問題であったり、資源(石油、水、食料)の枯渇の問題です。
政治の問題ですが、当然政治が一番大所高所に立ちましてこれに対する対応をいたしますが、環境税の導入が、ヨーロッパ、アメリカ、日本、アジアの各国でも順次起こりつつあります。当然CO2 削減を強化してくださいというのが政治から起こってくる規制です。
経済面、特にコストですが、電力料金の値上げ、排出権の取り引きがビジネスとしてすでに起こっているということです。
それから技術です。これは技術委員会として一番大きなテーマとして取り上げたいと思っていますが、新エネルギー、CO2 回収、それ以外、きょう実はパネラーでおいでいただいております各技術開発をしていただいておりますお会社の技術をさらに加速していただいて、我々の環境に対する取り組みに是非ともお力添えいただきたい。こういう問題があります。
社会と政治と経済と技術、この辺のところがすべて今、どんどん進展(悪化)しているということを重く受けとめるべきと思っております。
結論としまして、こういうことは当然起こっていることはわかるわけですが、「3年後に景気回復できたら消滅するか、加速するか」と簡単に書いております。
今、ちょうど景気に関しましては金融不安ということで、一番には金融危機、経済の危機の問題が取り上げられておりますが、その次の問題として、アメリカの次期大統領のオバマさんも言っておりますとおり、景気が回復したあとはやはり環境のマネジメントに世界規模で取り組む。「アメリカは率先する」といっております。アメリカが率先するということは当然日本もそれに対応して動く。こういう時期が直前にきておる。こういう認識が正しかろうと思います。これが最初の問題です。

 
 顧客意識の変化

もう一つは、我々の取引先、お客さま、顧客意識の変化ということです。シンプルにいいますと、「QCD」と同時に「Eco」と書いております。従来、製造業、企業としてはQCDということは長年にわたって取り組んでまいりましたが、それにプラスEcoの側面が入ったというのがビジネスとして大きなファクターかと思っております。
まず品質面です。品質にプラスの要素が入ってまいりましたのは、Ecoの原料とか再利用ということ、これが品質の中に入ってきた要素です。
コストは、省エネルギー、廃棄、リサイクルの問題です。
納期・物流の面でまいりますと、できるだけ合理的な手段を使って簡易的な包装をする。こういうような流れが起こってきております。
もう一つは、お客さまに対してわかりやすくということで、Ecoの表示です。これは、CO2 の排出量、CO2 中立というものをメッセージとして正確に伝える。こういうことが起こってきております。
全体といたしまして、お客さま、取引先は、QCDとEcoを評価するという形で、新しい評価するポイントが我々の目の前にきておると思っております。結果、「技術等マーケティングを有機的に組み合わせた対策が必要」といっております。当然、我々は技術の問題に率先して取り組みますが、あわせてお客さまへのマーケティングとかメッセージを企業としても、業界としても明確に発していくという必要があると思います。こういうときには、各お会社の中の技術部門、製造部門、営業部門、マーケティング部門だけの問題ではなくて、会社全体で取り組むことが今、求められていると考えております。
そういう意味で、結論は「環境課題に対するリーダーシップの発揮!」ということです。リーダーシップの発揮は、アッパーマネジメントの方に率先して取り組んでいただく課題であると考えております。
きょう、私の話のあとに基調講演といいますか、ヴェリア・ラボラトリーズの筒見さんのほうからご説明いただきますが、ちょうど私の会社の工場のエコマネジメントのコンサルティングに入っていただいております。いくつか本当に初歩的な段階でございますが、その事例も少し発表していただきます。ご関心がおありでしたら、後日、機会をみまして私どもの工場を見学していただきまして、そのなかに実際はこういう活動をこうやっているのかと、やっていること、体制面、どんな効果があるか、具体的にお話しできるかと思っておりますので、ぜひとも筒見さんのお話も聞いていただきまして、課題の認識と対応ということをご一緒できればと思っております。
簡単ではございますが、ご挨拶ときょうの趣旨ということでお話しさせていただきました。どうもありがとうございます。

   
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