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 中部フォーム印刷工業会主催
  平成21年度 講演会 (平成21年11月19日開催)
「ビジネスチャンスをどう見つけるか」
 
       株式会社ナビット 代表取締役 福井 泰代 様
この切り替えは売上の半分以上が開発だったので、非常に勇気のいることだったのですが、うつ病の社員がいっぱいいて、朝、「死んじゃいたいんです」とかメールが来て、みんなで見に行って「開けろー」とか「大丈夫かー」とかやっているんです。 そのとき思ったのは、人を不幸にしてまで会社を築いてもあまり意味がなくて、人が不幸になるような会社ならないほうがいいのではないか、と真剣に考えました。  
そのときまだ会社は結構赤字だったりして、追い詰められていました。そのとき思ったのが、会社はみんなすごく頑張っていて、いろいろなことをやっていますが、結局「のりかえ便利マップ」以外何もないよね、という会社かなということに気がつきました。いまだに「のりかえ便利マップ」を超えられるサービスがない。 であれば、もうつぶれてもいいから、好きなことをやろうというふうにある意味開き直りまして、楽しいことをやろうよと思ったのです。  
それで、地域特派員、主婦の人たちが全国にたくさんいるので、これはうちしかないなというところと、小さくていいよねというので、それで、会社がつぶれてもいいから、新しい楽しいことをやろう、頭で勝負してもたぶんうちは勝てない、あのエリート集団にはとても勝てない。うちがやり始めた地域特派員、その強みを生かそうということで、主婦のネットワークを強く打ち出して、「毎日特売」とか、「sohos-style」というような新しいサービスを始めました。  
そのなかで、私たちは「SOHO」といっているのですが、なぜ内職産業かというと、アルバイトサイトで検索すると、一番人気があるのは内職、在宅ワーカーなんです。内職で検索する人は膨大にいるのです。でも、内職ビジネスというのは全然うまくいったことがないのです。  
どうしてかというと、在宅ワーカーというのは、「アドレスを入力してください」とアナウンスすると、「やりたい」という人が100 人も200 人も来ますが、「半角と全角がバラバラだからもう一回打ち直して」というと、だれも連絡がつかない。これが内職業界の特徴です。やりたい人はいるけれども、やり直したり、ちゃんと最後までやり遂げる人がいないのです。どうするかというと、社員が自分で入力してしまうのです。そのほうが早いからです。仕事を取ってくればくるほど苦しくなってくる。これがいままで内職業界がうまくいっていなかった一番の理由です。 青山ウーマンバレーでもみんな同じような仕事で雨上がりの筍みたいに出てきたのですが、今どこも生き残っていない。  
あとは、内職産業がいままで三つしかなくて、一つが時給2,600 円、2,800 円というのは、ほとんどがミライ系のサクラです。あとは、10万円払ったら仕事をあげるというパソコンを買わせたりする内職商法、詐欺です。もう一つは、懸賞サイトです。入れるとすごいメールがたくさん来て、なんだかわからなくなってしまうというアドレスの売買です。  
この三つしか今までの内職産業はなかったのです。  
それに対して当社は、もともと鉄道会社さんがお客さまなので、鉄道会社さんは3Aという考え方があって、3Aというのは「安心・安全・安定」です。私どもは、鉄道会社さんにいつも3A、3Aといわれて3Aが刷り込んでいたので、私どもは、3Aの考え方をこういった在宅ワーカーのほうに持っていきました。安心・安定・安全です。  
ご主人が、奥さんが安心して働いてもいいよ、後押ししてくれるような、お子さんがみんな安心して応援してくれるようなサイトをつくろうということで、3年前に「sohos-style」というサイトをつくりました。  
女性の方だということでそんな怪しいものはないという先入観と、あと「月3万円稼ごう」というのをキャッチフレーズで始めました。「月3万円稼ごう」というのは、非常にヒットしまして、月3万円稼ぐと年間36万円稼げるのです。そうすると、「ハワイはだめでもグアムに行こうよ」というキャッチコピーで、「年に1回、お母さんの稼ぎで家族でグアム旅行に行けたら、きっと家族がみんなあなたを尊敬してくれますよ」というキャッチコピーをやったところ、非常にたくさんの人がやりたいという、需要と供給からいうと供給過多くらいのたくさんの人が登録されました。  
もともとSOHO系の内職サービスがうまくいっていなかったのは、内職者の人の方を見ていないのです。私どもはもともと鉄道会社さんとかカーナビメーカーさんがお客さまなので、あくまでもお客さまのほうを見ている調査会社です。 私どもはたまたま鉄道研究会の学生さんとか、主婦の方を使っておりますが、非常に精度チェックが厳しくて、ちゃんとしたものをやってこなければ受け取りません。また 原価計算が徹底しているので、安い仕事は受けないというのを徹底してやっています。 某サイトでも、「〜から今月、3,400円の振り込みがあった。〜から1,500 円振り込があった。sohos-style から6万5,000円振り込みがあった」と、金額が一桁違うのです。高学歴でやる気のあるハングリーな方にはお金をどんどん稼げて、しっかりお仕事をしていただいている、ということが一つの特徴になっています。  
この仕事を始めて非常に感じているのが、主婦の潜在的なパワーはすごいなというところで、うちの会社の人は、東大出くらいは何も驚かないすごい人がたくさんいて、優秀で、(聴取不能)やっております。
私どもで今、コンテンツをデータベースを含めて納入させていただいておりますが、情報化社会には三つのポイントがあると考えています。  
いろいろな企業さんにどういったコンテンツを提案し、それを採用していただけるかのキーワードは、デイリーであること、タイムリーであること、オリジナリティがあること、この三つをキーにして仕事をしています。 デイリーというのは、毎日、習慣性があるということで、必ず1週間に1回、1カ月に1回は見てもらう。ニッセンさんなんかでも、私にもプレミアム会員ですが、カタログは年に2回しか見ないのです。冬物の入れ換えと夏物の入れ換えの時だけ。それくらいしか見ないので、それを1週間1回とか1カ月に1回見てもらうようにすれば売上は増えるだろうということで、とにかくデイリー、習慣性のあるもの、占い、株価、チラシなどもそうです。  
タイムリーとはどんどん変わっていく。タイムセール、「今から、キウイのつかみどりを始めました」と、とにかく『24(トゥエンティフォー)』みたいに、トイレにいって帰ってきたら、もう意味がわからないぐらいのタイムリーさです。  
あとオリジナリティ。これは旬物もあって、今の旬はSLMです。ブログもそうですし、これからたぶんTwitterというのが出てくるのですが、そういう新ネタ、新しいネタ、そこにしかないもの。 これら三つを組み合わせると、いろいろなサービスがうまくいくのではないか、ということで、私どもはそういったご提案をさせていただいております。

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