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  平成24年新春講演会 (平成24年1月26日開催)
「芸術は人の心を癒す」
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       講師 (株)芸術造形研究所 代表取締役 西田 清子 様
こんにちは、芸術造形研究所の西田です。本日は、このような機会を与えてくださいまして大変感謝いたしております。私の持ち時間は1時間ですが、20分ほど私の話をお聞きいただき、残り40分で実際に絵を描いていただきたいと思います。  
画材を用意しておりますので、ぜひ皆さん体験をして下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
 
芸術造形研究所概要
当社は神田駿河台に事務所があり、美術は心の健康にとってかけがえのないものであること、美術を社会に役立てることが企業理念です。社員数は14名で、東京芸大はじめ美大を卒業した芸術家集団が会社を設立したという歴史があります。事業内容は、臨床美術士を養成するスクール事業、幼児から高齢者までさまざま形で美術を提供する教室事業、教材、画材の企画、販売事業です。
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私は芸術家ではありませんがこの言葉のように美術の持つ可能性に興味を持ち、この仕事を続けています。
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臨床美術の原点
当社は神田駿河台に事務所があり、美術は心の健前職は大学図書館司書でした。1992年に何か新しいことにチャレンジしたいということで退職し、4つほどした仕事の1つが、芸術家が仕事と制作活動を両立させる方法を考えるということでした。具体的には、美術作品のコンセプト作り、企業に作品を売り込むことなどもいたしました。
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臨床美術の歩み
そうこうしている中で1995年秋に義理の母が認知症と診断されました。何とか治す方法はないかということで、いろいろ調べてみますと、どうやら右脳を活性化するとよいということがわかりました。芸術家というのは右脳的な見方をし、制作をしているということがわかっておりましたので、医学を結びつける方法はないかと考えました。協力してくださる脳外科医を探し、芸術家と脳外科医、そして家族を支えるカウンセラーという3者で、認知症の改善にチャレンジし
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たというのが臨床美術の始まりです。私はそのコーディネーターとして今日まで仕事をしてまいりました。
「臨床美術」と名付けられたこの手法は、当社独自のもので世界でも例がありません。芸術家が医学、福祉の分野に切り込んでいくということもこれまでになかったことです。  
1996年認知症改善を目的に、大宮医師会市民病院の5名の患者さんから、臨床美術は始まりました。継続するうちに非常に効果があるということがわかってきました。 東北福祉大学に「感性福祉研究所」設立されると、芸術療法班として招聘され、臨床美術の効果について科学的に証明するために研究が始まりました。
2000年5月には、日本で初めて「物忘れ外来」を開設した国立精神神経センター武蔵病院で1年間の実践研究が開始されました。
2002年には長野県諏訪市が臨床美術に注目し、地域福祉計画「諏訪市の芸術と福祉のまちづくり」参加をさせていただき介護予防事業として現在も継続しています。その後、諏訪市の市長がこれは高齢者だけではなく、子どもにも取り入れてほしいということで保育園にも導入され、全市の保育園で実施されています。同じ年には、会社組織とは別にNPO法人を立ち上げました。
2004年には法政大学の現代福祉学部に「芸術療法」という名前で「臨床美術」が大学の正規科目に入り、2005年からは、埼玉県春日部市立幸松小学校
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で、4年生の総合学習に臨床美術が取り入れられております。
麹町幼稚園に環境教育として導入された実績から、2010年、11年と、エコプロダクツ展凸版印刷様ブースで臨床美術のプログラムを実施させていただいております。  2009年には、美術と感性の関係を研究、調査するとともに、医学、福祉、教育等と連携して、学際的視野から、美術の本質と可能性を探り、実践的制作としての表現の方法論を探求学会を設立いたしました。  
同時に、高齢者にターゲットを絞っていたのですが、どうしても子どもに対してこういう教育が必要だということで、2010年12月から芸術保育ということで実証研究を始めております。
 
研究テーマと効果測定
東北福祉大では、平成16年から20年については、このような研究を行ってまいりました。
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プログラムの特長
プログラムの特徴ですが、これはあとから皆さんが体験していただいて、「ああ、なるほど」とすぐおわかりになっていただけると思うのですが、「自分自身を客観的に見つめることができる」「自分の感じたことを語る体験」「自分の感性を実感できる」ということなのです。  皆様にお聞きいたしますが、絵を描くのは好きという方いらっしゃいますか。絵を見るのは好きだけれども、絵を描くのは苦手という方はいかがでしょうか。
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いろいろなところでお話をさせていただくと、日本人の70%は、絵を見ることは好きだけれども、描くことは嫌いだとおっしゃるのです。私も実はその気持ちがすごくよくわかります。絵は非常に苦手でした。この仕事を通じて感じたことは、作文を書くためには字を学びますね。漢字を学び、平仮名、片仮名を学び、いろいろな古今東西の名作などを読みますね。字をしっかり書けるからこそ、作文が書けると思うのです。
では、美術教育というのはいったいどんな教育を受けてきたかと振り返ると、本当に絵が描けるような教育を受けてこなかったのではないかと実感いたしました。芸術家の頭の中にあることを一般の方たちにわかりやすく伝えるのはどういう方法なのかということに、私、非常に興味を持ってこの仕事をずっと続けてきました。  
ですから、自分の感じるままでよいという自己肯定の経験などは、絵を通して体験するということより、絵を描くというのは自己否定の連続、残念ながら私たちはそういう美術教育の中で生きてきたので、そうではないということをとにかく感じていただきたい。そして心の開放を経験し、新しい思考の可能性に気づくということが私どものプログラムの特徴ではないかなと思っております。
 
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