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  平成23年新春講演会(平成23年1月27日開催)
「取り戻そう! 日本人の忘れている心と知恵
 (1) 
       講師 後藤 三愚 氏
           社団法人心学修正舎理事
最初に自己紹介をさせて頂きたいと存じます。
日本フォーム印刷工業連合会の皆様の初春の会にお話をさせて頂く機会を頂き光栄に存じます。経営者の皆様にお話しするには企業の営業マンとしての経験しかない私の人生経験と能力では皆様のお心に届くか、自信は毛頭御座いませんが老営業マンの体験談として耳を傾けて頂けたら 幸いでご座います。
私は 50年程前になりますが昭和36年に日立製作所に入社して直ぐ 当時の大阪営業所に配属となりましたが、関西には買い手にも売り手にも「才覚」を重んじ
講師 後藤 三愚 氏
る強烈な「哲学」が充満している風土で お客様と社内の先輩方に厳しく鍛えられる中で「酒は駄目 仕事は遅い 気は利かぬ」という三拍子揃った三愚の営業マンなることを自覚させられるに大した時間はかかりませんでした。「才覚」というものは時として「知」が働き過ぎて「手練手管」とでも言いましょうか、あくの強い、作為の風情となり易く 私の様な東京育ちの愚か者には 強烈な異文化の嵐の中に放り出された感が致しました。
そこで 屋上に登って青空で癒されながらも、悩みに悩み抜いた末に 関西のお客様の哲学に対抗出来る、何か「売り手の哲学」が必要だということに気が付き 京都で生まれた「石田梅岩の心学」として商人道があることを知り、自分の持ち味を生かすには理屈抜きで「正直・倹約・勤勉」の三徳を丸呑みするしかないと、「愚の徹底」として実践することに致しました。倹約については会社自身が社風としておりましたので、私は 「正直と勤勉」を馬鹿正直に実践する決心を致しました。
しかし 間もなく約束を守れないことが続発し、単純と見えた約束を守るという「正直」の実践が本当に難しいことに気が付きましたが、後れそうな約束を守ろうと努める姿をお客様に見える形にすることが「勤勉・一生懸命さ」だと考えて「愚の徹底」に励みました。その結果 ある日お客様との面談の時に突然、私がお客様の言葉に「感動させられ、どっと涙する」という 「妙なる体験」に出会うことが出来ました。正直とは表面的には約束を守る事の他に 深い意味があることも知ることが出来ました。
それで今までの「思い悩んでいた重い心」が不思議と軽く明るくなり、元気が出て益々「愚の徹底」に励んだ結果、以後何回か社内が切望する仕事を受注出来るという幸運に恵まれることが出来ました。それはアダム・スミスの言葉には「市場には常に「見えざる手」が働いている」とありますが、一寸意味は違いますが私の妙なる体験は「やった!」という感覚ではなく「大いなる者の手」に導かれて、と言う感覚で、石田梅岩の「三徳の効用」を確信するに至ることが出来ました。  
この様にして関西一筋で充実した営業マン人生を送り12年前に第一の人生を終えましたが、第二の人生の旅立ちを前に一貫して大企業勤務であったことの自己反省の意味を込めて幾つかの退職記念行事を計画実行いたしました。それは「石田梅岩の心」の実践に努める中で、大企業の営業としてお客様から頂いたお仕事の成果は全て、多の協力会社やお取引先のご支援やサポートで支えられて成り立っていることを悟り、自身が得た境地や価値観の再点検をするためでした。  
一つ目は、当時世界でも最高レベルのサービスとの評判であった日本航空の2日間のサービス・マナー研修と、自動車用品販売の「イエローハット」の鍵山さんというオーナー社長さんの掃除哲学で評判になった「早朝トイレ掃除研修」を受けること。二つ目は、中小企業の勤務体験をしたいということでした。そして幸いにも営業マンの現場指導として数社の中小企業で現場体験をさせても頂きました。
イエローハットさんに朝5時半頃伺うと、既に数人の若い社員が伸び伸びとした風情で営業車を洗車し、事務所の中は整理整頓が徹底され、始業前の机上には一切書類も何も置かれていない、真に清々しいオフィスでした。更にトイレ研修でトイレに行くと 既に「ピカピカ」のトイレで 毎日顔を洗うが如くに、鍵山社長が率先垂範して、社員に強制すること無く、自らの意志で参加する人だけで専用の掃除道具を工夫して、素手で掃除をされていました。 
専務さんなど役員管理職の人々も参加しない方も当然おられましたが 差別無く自然な空気の中で「掃除哲学」が実践されて、立派な社風の一つになっていたように感じました。
その後 鍵山社長は後継者に掃除に参加したことが無い専務さんを指名されたそうですから 鍵山さんは自社の社風や文化に確信を得られていたのだと思いました。  
一方、日本航空のベテラン指導員の方の接遇訓練を 企業から参加された若い方々と一緒に 受講しましたが 単に「美人」の先生と言うレベルを超える「優雅にして、凛とした」風情をお持ちの方で 流石に世界のJALさんの趣でした。しかし 先日数年ぶりに国際線でJALさんを利用しましたが 飛行機の中だけでなく空港施設内に於ける接遇の現場に昔の面影を喪失しているように感じられたのが残念でした。これも一重に歴代の経営者が強い労働組合の理解が得られず 優柔不断で経営課題を繰り延べしてきた結果の何ものでもないと思います。接遇の現場の改善がなされねば、人件費削減や事業切捨ての縮小均衡策だけでは神風が吹かねば経営改善は難しいかもしれません。
大企業というだけで日本では社会から「信」を得やすく、大事にされますが実際には大所帯になれば労使一体感の社風や文化を構築し、維持することは並大抵ではなく「社員の奢り」に気が付くのが遅くなるものです。企業経営に於いて たった一人の経営者の自覚が如何に重要か、と言うことだと思います。 その成果かもしれませんが 日本フォーム印刷連合会で昨年実施されました 講演会での諸先生方のご講演には 全く感心し共鳴する所ばかりでございます。
営業マンとしての体験から「納得」した境地も得られ、梅岩の「商人道の心」も「人としての生きる道」に繋がっていることを知りましたし、梅岩の三徳、即ち「誠を尽す」ことの効用の絶大であることを悟り、以来今日まで少しは学問的に深めたいとも思い 「石門心学」に親しみ、古典を勉強しているもので御座います。そして 昨年春より昔の京都支店での4年半の勤務時代の「石田梅岩の心学」とのご縁があって 現在「心学修正舎」の活動で第二の人生を送っておる次第です。
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