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  関東フォーム印刷工業会主催緊急セミナー (平成22年12月16日 開催)
「中国と日本のグローバリゼーション」
 (1) 
       講演  スウィングバイ2020株式会社 代表取締役社長
            海野 恵一 氏
皆さん、こんにちは。海野です。3年前に1度皆さんに講演させていただきましたが、大分世の中が変わってきて、また登壇させていただきまして、ありがとうございます。
今日のテーマは「中国と日本のグローバリゼーション」ということですが、私はもともとアクセンチュアというアメリカのコンサルティング会社に32年いまして、その代表をやっていた関係で実はアメリカが一番詳しい。あと、中国のグローバリゼーションというのは何かといいますと、私が30歳すぎてから30年中
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国の家族との付き合いということで、アフターファイブは中国で、昼間が32年間アメリカだった、そういうふうな背景です。
コンサルティングをやっているのは日本のお客さんだったので、1993年頃から日本がどんどん没落していって、景気が悪くなって、政治もだめで、企業自身は決して悪くないんですが、皆さん投資先がなく困っている状況が20年ずっと続いています。アメリカの会社に32年いまして、代表になり早期退職しましたが、彼らはノウハウを持っていまして、倍返しというか、例えば3億円のコンサルティングのお金をいただきましたら、1年以内に倍の6億円の効果を出し、お返しするということを32年やってきました。100%必ず倍返しできるというノウハウをアメリカの企業は持っています。それを私がやらせていただいた。  
ところが、アメリカの企業というのは、日本企業に対してグローバリゼーションというものに全く関心がなくて、アメリカというのは、偉大なローカルカントリーでもあり、ローカルカンパニーでもあるんですね。そういう意味で、私自身のライフワークで、やっぱり日本というのはグローバリゼーションを求めていかないと世界の谷間の中にはまっちゃうなと常々思っていて、それで7年前に給料はすごくよかったんですけれども、アクセンチュアというアメリカの会社をやめて無給になって、それで今のスウィングバイという会社を創業しました。  
スウィングバイという会社は、宇宙衛星が地球のそばを通るときに、角度によって4.5倍加速するということで、スウィングバイ2020ということをいっています。  
なぜ「2020」かといいますと、2020年は、中国がアメリカを抜く年なんですね。今のままでいきますと、2020年に日本が世界の仲間から忘却のかなたに消えてしまうということもあるんですね。あと、私は知らなくて最近わかったのですが「2020」というのは、英語でいうと「元気がいい」という意味があるそうです。
それで、私自身はライフワークで、日本が忘却のかなたに消え去らないようにどういうふうにしたらいいのか、ということでこの会社を興しました。正直言いまして、アジアの中では日本への関心はもう跡形もありません。最近、新聞の記事にされているのは、「日本の菅さん、あの人は…」とか、とんでもない国だなと、特集記事が時々出ていますけれども、寂しい限りですね。  
ところが、実は私は、1年半ぐらい前から日本の新聞とかテレビは余り見ていません。今はニューヨークタイムズとかCNNとかを読んだり見たりしています。なぜかというと、余りにも世界のニュースと日本の報道がかけ離れているものですから、やっぱりまずいなと思ってそういうことをやっています。  
そして 私はほぼアメリカナイゼーションにどっぷり浸かっています。それで数少ない日本人として世界を見ながら皆さんに何か情報を提供しようということを頑張っています。  
商売そのものは後で話をしますがBPO事業をやって、日本の本社の仕組みを変えようということをやっています。  
私の略歴は日本青年会議所にも所属していましたが、日本というより私は世界青年会議所で実は50歳ぐらいまでやっていました。そういう意味では、外資系のアメリカの会社に32年間いて、日本の中小企業の方々とも一緒に活動してきたちょっと異色の経歴です。  
その他 環境を考える経済人の会の事務局員というのをやっています。これはもう13年ぐらいやっていて、今年、中国で中国語の環境の本を出しました。7月に上海市から招待されて、万博会場で講演もやらせていただきました。  
今、中国は講演もほとんど英語です。以前は日本語でやらせていただいたのですが、日本語でやると聴衆が集まらないので、最近は英語です。それから、大連市政府から「これからのアウトソーシングビジネスについて講演してくれ」ということで6月にやりました。このときも英語でやってくれと言われましたが、今年2回中国で招待されてやったりしています。  
あと、大連市星海友誼賞を2007年にいただいています。これは何かというと、名誉市民に近いような賞で、ある意味では、大連市政府がギャランティーしてくれたんですね。  
「仕事の内容」と書いてありますが、もともとコンサルティングを32年間やっていまして、例えば日産自動車とかソニーとか、大きな会社、化学とか電力、石油、いろんな職種でコンサルティングをさせていただきました。最後の17年間は化学を中心とした素材産業です。ですから、今の経団連の会長の米倉さんとは25年間ぐらいおつき合いさせて頂き、環境は13年間くらいです。  
「日中関係31年」というのは、家族が中国なので「日中関係」と書きました。  
私自身は、ちょっと変わっていまして、大学を出てから10年間ロシア語を勉強しました。私は、親父がビジネスで成功していまして、いい思いをして「若旦那」といわれて19歳まで生活してきました。19歳のときに親父が事業を乗っ取られまして、次の日会社に行ったらみんなに知らん顔をされて、ひどい目に遭いました。大学は東京大学、親父が乗っ取られるぐらいだからどうせおれも経営能力はないだろうということで公認会計士の資格を取りましたが、会計士にはなりませんでした。また 語学は、20代はロシア語、30代は英語、40代は中国語とずっと勉強してきました。  
そういう流れの中で20代はロシア語。今、62歳ですから、ロシア語はもう30年使っていませんので、錦糸町のロシア人クラブに行っても30分ぐらいしかもたないと思いますが、レーニン、トロツキーを原書で読みました。30代は英語を勉強しました。これも一生懸命勉強して、40代以降は中国語です。  
今から反省しますと、順序が逆でしたね。中国語が最初で、英語、ロシア語でしょうね。年をとってきてから語学を勉強するのはすごくつらくて。中国語は、そういう環境もあって家族は31年中国の家族です。本当に日本人は中国人と結婚してうまくいくかといったら、「たぶん絶対うまくいかないだろう」とすぐお答えできます。30年もたってしまったので、「ビルマの竪琴」じゃないですけれども、みそ汁を飲まなくなって30年ですよね。  
よく私は、大連に3泊4日の研修で日本のトップの皆さん方をお連れすることがあるのですが「海野さん日本食が恋しくなりませんか」とおっしゃる方がおりますが、もう30年みそ汁を飲んでいないんですよね。ですから、日本食というのは、もちろん夕食で食べたりしますが、別に「みそ汁を飲みたいな」というような年数ではなくなってしまったんですね。  
中国人と30年間一緒にいて何が一番困るかというと、彼らはアイコンタクトというのはありません。例えば「目でものを語る」というのが日本人はあります。やっぱり島国ですから、「あうん」とか、後でその課題について提言しますが、「以心伝心」これは世界にはありません。 だから、中国人はセンシティブじゃないですね。「目でものは語らない」。だから昔はよく誤解しましたよ。「この人は何か考えているのかなと思っていても、実は何も考えていない」。「目で何か言っているようで何も言っていないんですね」。口が先に出るんですよね。だから、うちの女房も「私のことを好きなの嫌いなの?」とはっきり聞いてきます。目で合図なんて絶対しません。今は間違えませんですけれども、昔はよく間違えました。私もそういうふうになってしまったので、女性に流し目なんかで気持ちを表現されても全く理解しませんね。    
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さっき言った大連市星海友誼賞受賞というのは、大連市の当時の副市長が「アクセンチュアをやめたから肩書きをあげる」というのでこれをくれました。
おかげさまで、弊社は友誼賞をとったので大連市政府は弊社を貴重品みたいに扱っていただいていまして、何と去年、ベンチャー企業の賞、六つあるんですが、6賞全部戴きました。これはすごいことです。それで弊社の社員が、4000元か5000元以上給料をもらっている人は、それをとったおかげで所得税が半分になった。そういう特典もいただいています。
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