日本フォーム工連・技術委員会セミナー記録

 技術セミナー
「顧客感動」を呼ぶ印刷機械の予防保全

講師 川 名  茂 樹 氏
小森コーポレーション
サービス技術本部日本サービス部サービス2課課長代行
予防保全チーフアドバイザー
 
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<19. 成功のカギは何か>
最後に、成功のカギは何かということだけお話しさせていただきます。
私は経営者、管理者の方には経営者・管理者の役割があり、現場オペレータには現場オペレータの役割があり、メーカーにはメーカーの役割があると思います。この役割をそれぞれ果たす。そのクロスしたところに成功のカギがあるだろうと思っております。
経営者がいないと成功もありません。現場がないと成功もありません。それからメーカーがないと成功もありません。それぞれ汗をかいてクロスしなければなりません。その時に、やはり主役はお客様、それをメーカーも含めた三人四脚で実現していかなければ成功はないだろうと思っています。つまり「予防保全の三人四脚」です。
 
   そういう意味で、私どもは小森式予防保全、「Komori Preventive Maintenance (KPM)」と名付けて展開をしておりますが、予防保全を展開するのはお客さまです。最も重要なのは、お客様の名前の入った「○○式予防保全」、そこが成功を導くのです。
 私どものお客様であります名古屋の笹徳印刷様は「笹徳式予防保全」「SPM」という名前を付けて予防保全運動を展開しております。このように、自分の会社に合った三人四脚を確立してぜひ推し進めていただきたいと思います。
 
 
 
 
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<会社全体で計画化を!>

  そのためには、会社全体で計画化をしていただきたいと思います。予防保全のためには人、物、金、時間、こういうものが必要なのです。皆さんは、この人、物、金、時間を持っていらっしゃいます。それを予防保全ではなく違うものに使っていらっしゃる。それを予防保全に投資していただきたい。そして会社全体で計画化し、継続していただきたい。
 成功事例を見てもわかりますが、1年で少し変わります、2年目で一挙に変わります。ですから、1年たって「もう、いいや」「もう、ええわ」というのではなく、継続していただきたい。そのためには、やはり時間の問題だと思います。経営者には1ヶ月に1日そういう時間をとっていただく、オペレータは時間を捻出して1日15分時間を作ってやっていただきたいと思います。

そうすることによって予防保全をぜひ成功させていただきたい。
  詳しくは、ご紹介いたしました『印刷雑誌』に、細かな技術論、経営論、失敗例、いろんなものを書きました。もしよろしければご覧いただいてお役に立てていただければと思います。
  『印刷雑誌』は2007年2月号をもって24回の連載が終ります。この内容をベースに単行本として2007年4月に発刊いたします。よろしければ 是非ご一読頂きたく思います。

 
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 私の話はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。

 
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