1.知的財産権の全体像
 知的財産権は大きく分けて著作権と産業財産権があります。著作権は、絵画、写真などの美術作品や小説、音楽、映画、コンピュータのプログラムなどの著作物を保護するもので作品を創作した時点で権利が発生します。それに対して産業財産権は従来にない優れた技術的発明を保護する特許権、アイデアを保護する実用新案権、物品の形状や模様などのデザインを保護する意匠権、商品・サービスの名称やマークを保護する商標権があり、いずれも特許庁に出願し認められて権利になります。
     
  保護対象 権利の発生 権利の内容 権利期間 問い合わせ先


小説、音楽、絵画、彫刻、写真などの著作物 創作の時点で自動的に発生 ・複製、上演、放送、展示、翻訳等について専有する権利
・相対的な権利(偶然の一致は権利非侵害)
原則として、著作者の死後50年

・文化庁著作権課
03-5253-4111
・著作権情報センター
03-5353-6921







物又は方法についての発明 特許庁での審査を経た登録により発生 保護されるものを製造、使用、譲渡、貸与、輸入等する独占権 出願から20年

・特許庁
03-3581-1101
・発明協会
03-3502-5521
・日本弁理士会
03-3581-1211





物品についての考案 特許庁での登録により発生(無審査) 同上 出願から10年


商品
・サービス
・マーク
の名称
特許庁での審査を経た登録により発生 当該名称を使用する独占的な権利(但し、指定商品についてのみ権利が発生する) 登録から10年
(更新可)


物品の形状
・模様等のデザイン
特許庁での審査を経た登録により発生 保護されるデザインの物品を製造、使用、譲渡、貸与、輸入等する独占権 登録から20年

 
不正競争行為
保護の態様
保護期間
問い合わせ先











・周知表示との混同
・著名表示の冒用
・デットコピー
・誤認惹起行為

など

不正競争行為として差止め請求、損害賠償請求が可能 デットコピーの禁止につき商品の最初の販売から3年間

・経済産業省
知的財産政策室
03-3501-3752

2.シリーズ第2弾「印刷会社のための裁判例」

  第1回 事件名 レジャー施設パンフレット事件第1回PDF
    イラストの改変は「同一性保持権を侵害」と認定した事件
<<JFPI REPORT NO.105・2003/10>>

  第2回 事件名 顔真卿自書建中告身帖事件第2回PDF
    著作権の消滅した美術品の所有者が、その美術品の写真を収録して出版した出版社に差し止め請求をした事件
<<JFPI REPORT NO.106・2004/01>>

  第3回 事件名 掲示板書き込み転載事件第3回PDF
    ホテル情報に関するネット掲示板の管理者が、投稿者に無断で投稿文章を複製し、書籍を作成・出版した事件
<<JFPI REPORT NO.107・2004/04>>

  第4回 事件名 脱ゴーマニズム宣言事件第4回PDF
    漫画の批判・反論を目的として、自著において当該漫画を複数カット採録した行為が、著作権法上の引用に該当するか否かが争われた事件
<<JFPI REPORT NO.108・2004/07>>

  第5回 事件名 会社案内企画流用事件第5回PDF
    企画会社が会社案内のラフ案と企画書を作成して提出したが見積もりが高いことを理由に、別の会社に企画の内容を使って発注した事件
<<JFPI REPORT NO.109・2004/10>>

  第6回 事件名 商業広告事件第6回PDF
    広告代理業者が発注者側が提供した部材を他の会社の広告に5使ったために訴えられた事件
<<JFPI REPORT NO.110・2005/01>>

  第7回 事件名 インタビュー記事盗用事件第7回PDF
    出版した書籍の内容の1部が別のインタビュー記事に酷似していたため著作権および著作人格権侵害で訴えられた事件
<<JFPI REPORT NO.111・2005/04>>

  第8回 事件名 ケイコとマナブ事件第8回PDF
    編集する場合、他の著作物の配置方針や分類などの体系をマネたとき、著作権侵害になるのかが争われた事件
<<JFPI REPORT NO.112・2005/07>>

  第9回 事件名 かえでの木事件第9回PDF
    被写体の所有権に基づく出版物の差止等が認められなかった事件
<<JFPI REPORT NO.113・2005/10>>

  第10回 事件名 立体イラスト事件第10回PDF
    出版物のデザイン制作を委託した出版社に過失があったかが争われた事件
<<JFPI REPORT NO.114・2006/01>>

  第11回 事件名 セキスイハイム広告写真事件第11回PDF
    写真の引渡しは著作権譲渡にあたるのか、使用許諾の範囲はどこまでかが争われた事件
<<JFPI REPORT NO.115・2006/04>>

  第12回 事件名 おニャン子クラブ事件第12回PDF
    タレントの肖像、氏名を無断でカレンダーに使用し販売した業者に対して、カレンダーの製造販売の差止・廃棄と損害賠償請求が認められた事件
<<JFPI REPORT NO.116・2006/07>>